国土交通省の国土技術政策総合研究所は12月7日、下水汚泥焼却排熱を高効率に活用する2つの新発電技術を実用化し、技術導入ガイドラインを策定したと発表した。
国交省は、下水道の新技術開発と実用化を図るため、「B-DASHプロジェクト」と呼ばれる革新技術の実規模レベル実証研究を行っている。
新技術は、その一環として平成25年度から進めてきた「下水道バイオマスからの電力創造システム技術」と、「脱水・燃焼・発電を全体最適化した革新的下水汚泥エネルギー転換システム技術」の2つ。
和歌山市と池田市(大阪)の両下水処理場で、それぞれ実規模レベルでの実証研究を行った結果、これらの技術とも従来の脱水・焼却技術より低コスト・高効率で、建設費を22〜28%、維持管理費を43〜50%、地球温暖化ガス排出量を67〜88%低減できることが実証された、という。
国総研は、両新技術の実用化を進めるため、実証研究の成果を踏まえた導入ガイドラインをホームページ(URL: http://www.nilim.go.jp/lab/ecg/bdash/bdash.htm)で公開している。