生物研がシンポジウム「カイコ産業の未来」開催

 (独)農業生物資源研究所(生物研)は、群馬県との共催で1月18日午後1時から東京・外神田(千代田区)の秋葉原コンベンションホールで第5回公開シンポジウム「カイコ産業の未来―遺伝子組換えカイコによる医薬品開発・生産を目指して」を開催する。遺伝子組換えカイコ技術は、検査試薬などの実用化試薬として使われている。また、群馬県では、蚕糸業の振興、新たな産業創出に向けて遺伝子組換えカイコの実用飼育が行われている。このシンポジウムでは、遺伝子組換えカイコの技術情報を広く提供して利用の拡大、実用化の促進を目指している。主なプログラムは、基調講演「バイオ医薬品開発の現状と課題」<(独)医薬品医療機器総合機構・本田二葉・再生医療品等審査部次長)、話題提供は、▽バイオ医薬品生産に向けた遺伝子組換えカイコ技術の開発と課題」(生物研・瀬筒秀樹遺伝子組換えカイコ研究開発ユニット長)▽ヒト病態モデルカイコを活用した新薬の開発と課題(東大大学院薬学系研究科・関水和久教授)▽人工飼料飼育施設を活用した遺伝子組換えカイコの大量飼育技術の開発と課題(群馬県蚕糸技術センター・伊藤寛・独立研究員)、ほかの講演。参加は無料。申し込みは、参加申込書に記入しEメールで。定員120人。締め切りは1月7日。定員になり次第締め切る。問い合わせは、生物研遺伝子組換え研究推進室(TEL029-838-7431)か、群馬県蚕糸園芸課(TEL027-226-3092)へ。