JAXAのパソコンがウイルスに感染
―次世代ロケットの情報など漏洩か
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月30日、つくば市(茨城)の同機構筑波宇宙センターの職員が使用しているパソコン1台がコンピューターウイルスに感染し、開発中の固体燃料ロケット「イプシロン」の仕様などに関する技術情報が外部に漏洩した可能性があると発表した。
 「イプシロン」は、高性能と低コストの両立を目指して開発中の小型衛星打ち上げ用次世代ロケットで、2013年度の初号機打ち上げを目指している。
 漏洩した可能性があるのは、「イプシロン」ロケットの仕様や運用に関わる情報のほか、現用の「M-V(ミュー・ファイブ)」、「H-ⅡA」、「H-ⅡB」各ロケトの仕様・運用情報など。
 発表によると、11月21日に当該パソコンでウイルスを検知、直ちにネットワークから切り離し調査したところ、同26日にウイルス感染が判明し、同28日にウイルスによる情報収集がなされていた痕跡と外部との通信が確認された、という。
 JAXAは、漏洩した可能性のある情報内容の特定、原因の究明と、再発防止のための対策を早急に採るとしている。

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