(独)農業・食品産業技術総合研究機構の中央農業総合研究センターは11月26日、味の良い餅や、おこわができる水稲もち米の新品種を開発したと発表した。
新品種の名称は、「みやびもち」といい、味のほか、早生(わせ)で収穫作業が「コシヒカリ」などの主食用米と競合せず、多収で倒れにくい、などの特徴を持つ。
農業者が作った農産物を自身で加工し、消費者に直接販売することを農業の「6次産業化」といい、農林水産省が平成22年度から推進している。その主要な商品になっているのが、つき餅と、おこわ。
新品種「みやびもち」は、もち米の代表的品種の一つ「ヒメノモチ」より多収で、餅やおこわの食味は同等という。
島根県と新潟県の農業法人がそれぞれ数十ha(ヘクタール:1haは10,000㎡)の作付けを計画しており、同研究センターは「6次産業化や地域特産物化への貢献が期待される」といっている。
No.2012-48
2012年11月26日~2012年12月2日