国土交通省の国土地理院は11月30日、全国どこでも衛星測位により標高が測れるようにするプロジェクトをスタートさせたと発表した。
衛星測位は、複数の人工衛星がそれぞれ送信する時刻情報の信号を受信して比較し、そのわずかな時間差から位置を知るという測位システムで、既に実用期を迎えている。
スタートした同プロジェクトは、「スマート・サーベイ・プロジェクト(SSP)」と呼ばれ、来年3月までに衛星測位を活用するためのマニュアルを完成させ、平成25年度中に衛星測位による標高の測量が日本全国どこでも行えるようにするという。
標高は、東京湾の平均海面を基準(海抜0m)とした高さで、その測量はこれまで水準測量と呼ばれる測量によって行なわれてきた。同院は、それを衛星測位で代替できれば測量業務の効率化が図れると見て「公共事業において実際に使用するためのマニュアルを策定する」としている。
No.2012-48
2012年11月26日~2012年12月2日