国土交通省の国土地理院は11月28日、山梨県の富士五湖の一つ、「西湖(さいこ)」で行った湖底地形調査の結果を発表した。
西湖は、富士山の火山活動でできた湖で、富士河口湖町にある。富士五湖では4番目の大きさで、面積は2.1k㎡。山梨県の県指定天然記念物になっているフジマリモ(マリモの変種)の群落地があることで知られる。
今回の湖底地形調査は、山梨県、富士河口湖町、西湖漁業協同組合の協力を得て今年の9月22日から26日まで行なわれ、マルチビーム音響測深機を使って西湖全体の水深データを高精度、高密度に計測した。
発表された調査結果によると、最深地点は中央部のやや西側にあってその深さは71.5m(暫定値)。
西湖の南側には、1,000年以上前の西暦864年に富士山から流出した青木ヶ原溶岩流があるが、それに接している西湖の湖底の溶岩流の明瞭な地形も得られたとしている。
この調査結果から作成した高精度水深データ陰影段彩図「西湖(暫定版)」は、同院のホームページで閲覧できる。問い合わせは、同院応用地理部(TEL029-864-5934)へ。
No.2012-48
2012年11月26日~2012年12月2日