(独)国立科学博物館筑波実験植物園で、巨大植物「ダシリリオン・ウィーレリ」がサバンナ室で6月上旬に開花、7月上旬ころまで花が楽しめるという。今回咲いたダシリリオン・ウィーレリという種は、昭和61年に植物園に導入し、これまで平成21年に1度開花し、今回は2度目。国内での開花は珍しく、日本ではめったに見られないという。
この花は、米国とメキシコの乾燥地に自生するクサスギカズラ科の植物で、およそ20種が知られている。同園では3月に同じ科のアガベ・ビルモリニアナが開花しており、それに続く開花となった。開花後、6月11日現在で5m20mまで成長した。
銀色に輝く葉に優雅な立ち姿から、乾燥地のもっとも美しい植物の一つとして名高い。地元では葉の繊維が屋根葺き材や縄、マット材などに使われており、「ソルト」という蒸留酒の原料にも使われるという。
同植物園は、午前9時~午後4時30分開園。毎週月曜日が休園(祝日・休日は開園)。入場料は、一般・大学生310円、高校生以下、65歳以上は無料。問い合わせは、同植物園(TEL029-851-5159)へ。