(国)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(株)は6月9日、「H-ⅡB」ロケットによる宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機の打ち上げを8月16日に行うと発表した。
宇宙ステーション補給機は、350〜400kmの高度で地球を周回している国際宇宙ステーション(ISS)に実験装置や宇宙飛行士の食糧、衣類などを地球から運ぶ直径4.4m、長さ9.6mの日本の無人宇宙輸送機。
「H‐ⅡB」ロケットは、高度約3万6000kmの静止軌道に最大8tの物資を投入できる能力を持つ2段式・全長56.6mの国産次世代大型ロケット。2009年からこれまでに4機打ち上げられている。
今回の「こうのとり」5号機は、「H-ⅡB」ロケット5号機の最上部に搭載してJAXAの種子島宇宙センター(鹿児島・南種子町)から8月16日の夜打ち上げ(午後10時1分ころ)、高度200〜300kmの楕円軌道に投入する。「こうのとり」5号機は、その後ISSに接近して、ISSのロボットアームによってISSにドッキング、搭載している補給物資を届ける計画。