つくば発の医療研究成果の実用化促進で新組織を設置
:筑波大学(2015年6月12日発表)

 筑波大学は6月12日、筑波研究学園都市(茨城・つくば市)の産学官の研究機関で開発された医療分野の研究成果(シーズ)の実用化を促進するため6月1日付けで同大学附属病院(つくば市)内に「つくば臨床医学研究開発機構」を設置したと発表した。

 同研究学園都市の研究所では、医薬や医療機器などの分野の最先端の研究が数多く行われている。しかし、実用化まで達したものは、残念ながらまだ多くはないといわれている。

 医薬品や医療機器の開発では、国のガイドラインに則った臨床試験を行い厚生省に申請する必要がある。それが、筑波研究学園都市では、これまでシーズを実用化に導く支援体制の整備がなされていなかった。

 「つくば臨床医学研究開発機構」は、筑波大の附属病院と医学医療系が母体となって発足したもので、同学園都市全体を対象とする窓口機能・コンサルテーション機能・実務支援機能などを整備して研究者へのノウハウ提供などを行い、実用化を促進する。