(独)農業・食品産業技術総合研究機構の畜産草地研究所は12月5日午後1時~同4時30分、港区南青山(東京)の南青山会館でシンポジウム「自給飼料および畜産物への放射性物質の移行とその低減技術」を開催する。東日本大震災後の東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性セシウム汚染について、対応の経過や汚染低減対策の技術開発の現状、効果など研究成果の報告を行う。プログラムは、基調報告のあと、草地飼料作での放射能研究課題として、▽永年草地における牧草中放射性セシウムのモニタリングと移行低減技術▽堆肥の継続的な施用による飼料畑の放射性セシウムの移行抑制技術▽放射性セシウムを含有する家畜ふん尿およびサイレージの処理について―などを報告。家畜に対する放射能研究課題としては、▽生乳中の放射性セシウムの移行およびセシウム吸収阻害物質の効果について▽牛肉における放射性セシウムの飼料からの移行について▽放射性セシウムを含む玄米配合飼料を給与したブタ体組織における放射性セシウム濃度▽放射性セシウムを含む飼料米を給与した産鶏卵における鶏卵への放射性セシウムの移行―などの研究成果を報告する。参加は無料。定員200人。参加は同研究所ホームページから。問い合わせは、同研究所業務推進室交流チーム(TEL029-838-8249)へ。
No.2012-44
2012年10月29日~2012年11月4日