「睡眠をめぐる謎」の解明に挑戦
―世界トップレベルの研究者集め11月スタート
:筑波大学

 筑波大学は10月30日、文部科学省が推進する「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」に同大学の「国際統合睡眠医科学研究機構」構想が採択されたと発表した。
 WPIは、高いレベルの研究者を中核とした世界トップレベルの研究拠点を創設してわが国の基礎研究機能を格段に高め、国際競争力の強化を図ろうと、文科省が平成19年度にスタートさせた新制度。これまでに、東北大学、東京大学、京都大学、大阪大学、物質・材料研究機構、九州大学の6拠点が採択されている。
 今回の筑波大の「国際統合睡眠医科学研究機構」は、平成24年度公募で採択が決まったもの。
 睡眠は、高等動物に現れる普遍的な現象で、その異常は心身の健康を損なう。
 しかし、睡眠の意義や制御機序(制御メカニズム)は未だ不明で、睡眠機能の解明は現代神経科学の重要課題の一つとされている。
 「国際統合睡眠医科学研究機構」は、睡眠に関する世界トップレベルの研究者を国内外から集め、「睡眠をめぐる謎」の解明や、睡眠障害とその関連疾患への新規治療法の開発などに取り組む。
 同機構は、11月からスタートし、拠点長には睡眠研究の第一人者として知られる同大学の柳沢正史(やなぎさわ・まさし)教授が就任した。

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