星出さん、3回目の宇宙船外活動
―合計21時間23分、日本人宇宙飛行士で最長に
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月2日、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の星出彰彦宇宙飛行士が、11月2日午前4時7分(日本時間)、今回の宇宙飛行で3回目の宇宙船外活動を終了したと発表した。船外活動時間は6時間38分。これで星出宇宙飛行士の船外活動時間の合計は21時間23分となり、これまでの20時間5分の野口聡一宇宙飛行士の記録を抜いて日本人宇宙飛行士では最長となった。
 今回の星出さんの船外活動は、1日午後9時29分にスタート。米国の女性宇宙飛行士サニータ・ウイリアムズさんとISSの端にある太陽電池パドル熱制御装置の一部に発生した冷却用アンモニア漏れの修理などを行った。作業は順調に進み、無事終了した。このアンモニア漏れは2007年頃に発生し、今年6月以降増え、供給電力の低下を防ぐため、今回の修理となった。
 星出さんはISSの長期滞在クルーとして他の2人の宇宙飛行士と今年7月15日、ロシアのソユーズ宇宙船で打ち上げられ、ISSに乗り込み、フライトエンジニアとして、日本の「きぼう」実験室など、ISS施設の運用や科学実験、ロボットア-ム操作などに当たっていた。星出さんらのクルーは今月19日に地球帰還の予定。

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作業を終えて船内へ戻る星出宇宙飛行士(提供:JAXA/NASA)