(独)国立環境研究所は、東日本大震災による環境汚染と環境回復に関する最新の研究成果をまとめた「災害環境研究サマリー2014~被災地の環境回復と創成のために~」を発刊した。大震災後から同研究所では放射性物質による環境汚染、健康への影響、除染技術や汚染廃棄物の処理、環境創造などを対象に環境研究を進めてきた。サマリーは、A4版、54ページで▽焼却施設において放射性セシウムはどのように挙動するか?▽放射性セシウムは都市ごみ焼却・下水処理等にどの程度流入し、その汚染レベルはどのように推移しているか?▽汚染廃棄物の放射性分析の精度はどの程度か?▽森林域において放射性セシウムはどのように移動しているか?▽河川域において放射性セシウムはどのように移動、集積しているか?▽災害廃棄物の処理を円滑に進めるにはどうすれば良いか?―などをポイントに研究成果をまとめている。ホームページでも公開している。今後は、毎年発刊を予定しているという。
No.2014-50
2014年12月15日~2014年12月21日