6階建て320tの建物縮小体の振動台での崩壊を実験
:防災科学技術研究所(2014年12月17日発表)

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崩壊実験を行う試験体。鉄筋コンクリート6層建物で、縮尺30%(提供:(独)防災科学技術研究所)

 (独)防災科学技術研究所は12月17日、京都大学、(株)大林組、清水建設(株)と共同で平成27年1月21日と22日の両日、同研究所の兵庫耐震工学研究センター(兵庫・三木市)で6階建ての鉄筋コンクリート建物の30%縮小体を加振する振動台実験を公開で実施すると発表した。

 今回の実験は、都市部に多く建っている中高層の共同住宅が直下地震を受けた場合を想定してそれを模擬した鉄筋コンクリート造りの縮小試験体の破壊を徐々に進行させ、建物の余力などを検証しようと実施するもの。

 実験は、兵庫耐震工学研究センターの「E‐ディフェンス」(実大三次元震動破壊実験施設)の振動台上に縦横4.6m×5.4m、高さ6.5m、重さ約320tの6階建て鉄筋コンクリート建物の30%縮小試験体を設置し、三次元の振動を加え破壊までもっていく。

 実験では、1995年に兵庫県南部を襲った地震で記録された観測波(JMA神戸波)を元にした振動を試験体に加える計画で、「JMA神戸波の1.2〜1.4倍程度まで増幅して試験体を崩壊させ、どの程度の余力があるのかを実測データを収集することにより検証する」という。

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