西之島、標高110mに―航空写真撮影し面積など計測
:国土地理院(2014年12月19日発表)

 国土交通省の国土地理院は12月19日、噴火による拡大が続く小笠原諸島・西之島の航空写真と面積などの計測結果を発表した。

 西之島は、東京の南約1000kmの太平洋上に位置する火山島。平成25年11月20日に40年ぶりの噴火を起こし、以来面積の拡大が続いている。

 国土地理院は、平成26年の7月4日に無人機を使って西之島の観測を行っているおり、今回の観測は防衛省協力のもと測量用の航空機「くにかぜⅢ」を飛行させ、12月の4日と10日の2回にわたって実施した。

 その結果、面積は、約2.27km2(12月4日)、同2.29km2(12月10日)と7月4日の計測値1.08km2の2倍強にまで拡大した。噴出した溶岩の量も7月4日時点の2倍強にあたる約4970万m3に増加していることが分かった。

 それに伴い、最も高い地点の標高もアップ、7月4日が約74mだったのに対し12月4日の時点では同110mと36m高くなっている。

 国土地理院は、今回撮影した西之島の空中写真、周辺の立体図、地形判読図、標高データをインターネット上で公開した。

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西之島の噴火活動(提供:国土地理院)