
新開発の赤くて甘いリンゴ「ルビースイート」(提供:果樹研究所)
(独)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は12月2日、果肉が赤色の甘いリンゴを開発したと発表した。
同機構の果樹研究所の成果で、その名も「ルビースイート」。
既に品種登録出願済みで、「平成26年秋から苗木が販売される予定」と同機構はいっている。
新品種は、果肉内に植物の色素の一つアントシアニンを蓄積させ、赤から桃色にすることに成功したもの。
現在流通している果肉が赤い赤肉のリンゴは、肉質が粗く酸味が強いため生食には向かないといわれている。新品種は、赤みがより強く、果汁の糖度が14~15%と甘い上、リンゴの代表的品種の「ふじ」と同様に甘味と酸味のバランスが良いことから、「果肉や果汁の色を活かした特徴ある加工品製造に利用でき、生食用にも適する」と同機構は見ている。果実重は、450gと「ふじ」の340g、「紅玉」の223gを大幅に上回り、重くて大きい。