(独)産業技術総合研究所は12月2日、つくば市(茨城)にある同研究所の研究施設を外部の研究者が利用できるようにする「共用施設利用制度」の運用を12月1日から開始し、その“第1弾”として、スーパークリーンルーム施設を同日から企業など一般に開放したと発表した。
開放したスーパークリーンルーム施設は、LSI(大規模集積回路)の量産工場に匹敵する国内の公的研究機関では最大規模の「スーパークリーンルーム産学官連携研究棟(SCR)」と呼ばれる施設。面積3,000m2のスーパークリーンルームと1,500m2の研究クリーンルーム、約100台の半導体製造装置を備え、研究用のクリーンルームとしては世界でもトップクラス。
今回の開放は、そのSCR施設を企業などが簡単な利用手続きと、単価表をベースにした料金で利用できるようにするもので、「多様な関係者が集結し互いの技術やアイデアを融合・発展させて新しい産業を生み出す『オープンイノベーションハブ機能』の強化を図りたい」と産総研。
産総研は、共用施設利用制度を今後他の大型研究施設や特殊施設などにも適用し範囲を広げていく予定。
No.2013-48
2013年12月2日~2013年12月8日