(独)農業生物資源研究所は10月28日に遺伝子組換えイネの交雑調査結果を、11月1日に遺伝子組換えダイズ・同トウモロコシの展示栽培終了をそれぞれ発表した。
花粉飛散による交雑を調べる遺伝子組換えイネの交雑調査を行なったのは、スギ花粉症の症状を緩和する効果を持つ米が得られるイネの実現を目指して開発された「OsCr11 」と呼ばれる遺伝子組換えイネ。
調査は、遺伝子組換えイネを植えた隔離圃場(ほじょう)を囲むように敷地境界6カ所に「CsCr11」と開花期が重複する指標イネを植えたポットを設置し、種子の拡散を防止するための防鳥網を設けて実施した。
その結果、6カ所の指標イネから収穫された20,820粒の種子全てに交雑は認められなかったという。
また、遺伝子組換えダイズと同トウモロコシの展示栽培は、「除草剤耐性ダイズ」と、「害虫抵抗性および除草剤耐性トウモロコシ」について行なわれ、平成25年5月8日と6月4日に播種し、10月29日に後処理までの全作業を終えた。
No.2013-43
2013年10月28日~2013年11月3日