(独)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の動物衛生研究所は10月28日、同研究所ウイルス・疫学研究領域の小西美佐子主任研究員が「平成25年度(第9回)若手農林水産研究者表彰」を受賞したと発表した。
この賞は、農林水産業と、その関連産業に関する研究開発で優れた研究成果を挙げた40歳未満の若手研究者に授与しているもの。小西研究員が行った「小型反芻(はんすう)獣レンチウイルス感染症の国内防疫に関する研究」が評価され受賞となった。
小型反芻獣レンチウイルス感染症は、ヤギに起こる不治の病気で、その発生が日本国内で見つかったのは平成14年。それまで、国内発生はないと考えられていた病気だったため、精度の高い診断法の開発と防疫体制の早期確立が求められている。
小西研究員は、小型反芻獣レンチウイルス感染症を引き起こすウイルスの一つを国内で初めて分離し、同感染症を検出する抗体検査法とウイルス検出法を開発することに成功、その功績が認められ受賞した。
No.2013-43
2013年10月28日~2013年11月3日