つくば市の通学路で交通安全対策の効果を調べる実験
:国土技術政策総合研究所

 国土交通省の国土技術政策総合研究所は10月31日、つくば市(茨城)の市立二の宮小学校に通う子供達の通学路で交通安全対策の効果を調べる社会実験を11月11日から行うと発表した。
 小学校に通う子供達の通学路での交通事故は、各地で深刻な社会問題になっている。今回の実験は、子供達を交通事故から守るために研究されている5種類の交通安全対策の効果把握を二の宮小学校に通う子供達が毎日行き来している実際の道路を使って行なおうというもの。
 実験は、つくば中央警察署の協力の下、(1)歩行者用の路側帯の拡幅、(2)路側帯のカラー化、(3)自動車が通行する部分の幅を狭くして運転者に減速を促す交差点入口の狭さく化、(4)車道の路面に盛り上がった凸部(ハンプ)を設けて速度を落とさせるハンプの設置、(5)車道をジグザグ状に蛇行させるシケイン(屈曲部)の設置、の5種類の対策を3期に分けて二の宮小学校生が通学に使っている長さ約1.3kmの市道に設け、実施する。
 実験の実施期間は、第1期が11月11日から同15日、第2期が11月25日から同29日、第3期が12月9日から同13日。
 つくば市は、実験結果を二の宮小学校の通学路や市内の他の通学路の交通安全対策に役立てていきたいと期待を寄せている。

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通学路での安全対策実験。上は路側帯の拡幅・カラー化、下は交差点入口の狭さく(提供:国土技術政策総合研究所)