農環研が第30回土・水研究会を開催

 (独)農業環境技術研究所は2月20日午前10時から、つくば市観音台(茨城)のつくば農林ホールで、第30回土・水研究会「流域の環境負荷低減のための物質動態モデルの開発と活用」を開催する。環境負荷の少ない安定的農業を行うのには肥料や農薬などの生態系に与える影響を解明する必要があり、この研究会では、土壌-水圏での水や化学物質の動態に関するモデル開発の成果や、流域圏水・物質循環シミュレーションモデルであるSWATモデルの水田優占域への適用に向けた改良などについて情報交換や話題提供を行う。主なプログラムは、基調講演「流域環境負荷低減における物質動態モデルの役割と開発の現状」(北海道大・波多野隆介氏)に続き、▽琵琶湖流域を対象とした水物質循環モデルの構築と行政施策への活用(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター・佐藤祐一氏)▽農薬の流域動態解明のためのSWATモデル(東京農工大・渡邉裕純氏)▽水田域での栄養塩類動態への適用をめざしたSWATモデルの改良(農環研・江口定夫氏)▽流域環境負荷の現状と物質動態モデルへの期待(愛知県農業総合試験場・糟谷真宏氏)、ほかの講演が行われる。参加は無料。申し込みは、参加登録ページからの事前登録必要。問い合わせは、同研究所物質環境研究領域(TEL029-838-8322)へ。