No.2012-51
2012年12月17日~2012年12 月23 日

ISSの日本実験棟「きぼう」の観測装置から初データ
:宇宙航空研究開発機構
(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月21日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に新たに設置した2つの観測装置からの初の観測データ取得にそれぞれ成功したと発表した。 この2つの新観測装置は、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機に搭載して今年の7月21日にH-ⅡBロケット3号機で打ち上げ、「きぼう」の船外実験プラットフォームに宇宙飛行士の手でそれぞれ取り付けたもの。 一つは、「ISS-IMAP」と呼ばれる観測装置で、地球大気と宇宙の境界領域で大気が光輝く大気光という現象を2台の特殊カメラで観測し、地球の気候変動などの原因を探るのが目的。送られてきた初観測データは、その大気光の撮影画像で、「高度95kmの超高層大気が波打つ様子を宇宙から観測することができた」とJAXAはいっている。 もう一方は、雷と雷雲上の発光現象(スプライト)を撮像するセンサーで、雷放電とスプライトを世界に先駆けて真上から継続的に観測することを目指している。初観測データは、マレーシア上空で発生した雷の発光を捉えた画像データで、世界初の真上観測に成功したとしている。
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マレーシア上空でカメラがとらえた雷放電発光(提供:JAXA) |
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