地球の水循環捉える衛星「しずく」が定常観測に
:宇宙航空研究開発機構

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月10日、今年5月に打ち上げた地球の水循環と気候変動を観測する人工衛星「しずく」(GCOM-W1)が初期機能確認を終え、8月10日から定常観測運用に入ったと発表した。
 「しずく」の正式名称は、「第一期水循環変動観測衛星」。また、GCOM(ジーコム)は、「地球環境変動観測ミッション」の英語略。
 この衛星は、高度約700kmの低軌道で地球を周っており、搭載する高性能マイクロ波放射計で地表や海面から放射されるマイクロ波を捉えて宇宙から地球の海面水温、水蒸気、土壌水分などを測定するのが目的。わずか2日間で地球上の99%以上の場所を昼夜1回ずつ観測することが可能で、海面の水温を0.5℃の精度で計測できるという。
 今後、地上で観測したデータとの比較を行う精度確認などを行いながら本格観測に入っていき、観測の成果をWebサイトなどで公開していくとしている。

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