高エネルギー加速器研究機構（KEK）は12月18日、カナダ・トライアンフ研究所（略称：TRIUMF）と分室設置に関する協定補記を締結し、14日に署名式を行ったと発表した。
KEKとTRIUMFは、加速器や加速器関連の研究拠点として多くの共同研究を行うなど国内外の研究者に研究機会を提供している。今回の協定は、共同プロジェクトを促進するため、双方の研究機関が相互に分室を設置して共同プロジェクトに必要な研究や生活支援を行うことが狙い。
日本とカナダの科学技術協力協定は平成2016年に30周年を迎える。素粒子・原子核物理学や物質・生命科学の実験など様々な分野で協力が行われている。2015年にはノーベル物理学賞をアーサー・B・マクドナルド博士とわが国の梶田隆章博士とが共同受賞している。
この協定締結で分室ぶよる支援により、両国の加速器を使った共同研究がさらに促進されることが期待されるという。
