(国)産業技術総合研究所など筑波研究学園都市(茨城・つくば市))の4機関は12月18日、オープンイノベーションの場「つくばイノベーションアリーナナノテクノロジー拠点(TIA-nano)」に東京大学が5番目の機関として新たに参加することが決まったと発表した。
オープンイノベーションは、技術革新を自前の技術で行う従来のようなクローズドな形態ではなく、他の技術も活用しながら行うオープンな形態の開発。
TIA-nanoは、つくばでオープンイノベーションを、と産総研、(国)物質・材料研究機構、(大)高エネルギー加速器研究機構、筑波大学の4機関が中核となって推進している。運営には、日本経済団体連合会(経団連)が加わり、2009年の設立以来これまでにナノテクノロジー分野の33の国家プロジェクトに取り組み、参加した企業は200社にのぼる。
今回、その中核機関の一つとして東大が加わることになった。今後は、東大を入れた5機関で資金を出し合って先導的共同研究を行う。平成28年4月には、共同の運営組織体がスタートする。
既に5機関による連携研究テーマの検討が始まっていて、ナノバイオ計測や計算物理科学などが候補にあがっている。