(国)物質・材料研究機構は12月16日、米国ワシントン州のシアトルに本部を置く名門州立大学、ワシントン大学と次世代バイオマテリアル(生体材料)の開発を協力して行うことでMOU(覚書)を締結したと発表した。
ワシントン大学は、ワシントン州成立以前の1861年に創立された米国西海岸で最も古くからある大学の一つ。州内3カ所にキャンパスを持つ総合大学で、最大のシアトル・キャンパスの学生数は約45,000人を数える。
特に生物工学・医学系に伝統的に強く、ノーベル賞受賞者をこれまでに7人も輩出している。
今回のMOUは、同大学の研究所「MolES(Molecular Engineering & Sciences Institutesの略称)」と物材機構の「国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA)」の間の研究協力推進を盛り込んだもの。
MolESは、2007年に設立された研究所で、バイオマテリアル分野の世界トップレベルの教授陣を擁し、分子レベルの解析が行なえる最新鋭の装置を多数備えている。
物材機構は、このMOUを契機にワシントン大学と多数の共同研究がスタートすることを期待している。MANAの生体機能材料研究部門では、次世代バイオマテリアルをはじめさまざまな医療材料の共同研究を積極的に進めていく予定といっている。