(国)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月5日、フランス国立宇宙研究センター(CNES)と結んでいる協力協定の改定を行ったと発表した。
宇宙分野のJAXAとCNESの協力の歴史は古い。JAXAが前身の宇宙開発事業団(1969〜2003年)であった1980年代に始まり、1996年8月に打ち上げた地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」(ADEOS)にCNESの観測装置が搭載され、同年11月には同事業団とCNESの間で「宇宙分野における長期協力の準備に係る機関間協定」が結ばれている。
その協定を踏まえJAXAは、CNESと2010年に「宇宙プログラム分野における協力に係る国立宇宙研究センターと宇宙航空研究開発機構の機関間協定」を締結。今回、日仏間のより実効性ある宇宙機関間協力を目指し、改定協定にJAXAの理事長とCNESの長官が署名したもの。
最も大きな改定点は、企画担当の役員同士の会合を設置したことで、その会合が今後の両機関の協力の方向性を決定していく。
また、協力にあたっての重点分野として、「将来の共同ミッション検討」、「社会に活かす宇宙利用」、「宇宙環境下での部品」の3分野を挙げている。