(独)土木研究所は3月13日、同研究所の寒地土木研究所(北海道・札幌市)が新たに取り組む2つの研究、「水中ブロックの移動追跡調査技術の開発に関する研究」と「掃流砂計測技術の開発に関する研究」の共同研究企業をそれぞれ公募すると発表した。
両研究とも国内最大規模の実河川実験施設として知られる千代田実験水路(北海道)での現地観測がある。共同研究の期間は、両テーマとも、平成27年度から28年度の2年間。
「水中ブロックの移動追跡調査技術の開発に関する研究」は、河川での大型ブロックの水中敷設工事で、敷設したブロックが有効に機能しているかを確認する手法が少なく、確認手法が課題となっているため。共同研究では、水中に投下されたブロックの移動追跡調査技術を民間企業が持っている技術を応用して開発しようというもの。
もう一方の「掃流砂計測技術の開発に関する研究」での共同研究は、掃流砂と呼ばれる川の水流の作用で移動する土砂の量を無人で計測する技術を民間企業の各種計測技術を使って開発するのが目的。
公募の受け付けは、両共同研究とも4月10日午後5時まで。応募申請書の様式などはhttp://www.ceri.go.jp/contents/research/research04.htmlから。書類提出は、寒地土木研究所(〒062-8602 札幌市豊平区平岸1条3-1-34)の寒地水圏研究グループ 水環境保全チーム 粕谷和久主任研究員へ。研究内容などの問い合わせは、水環境保全チーム(TEL011-841-1696)、寒地河川チーム(TEL011-841-1639)へ。