(独)防災科学技術研究所は3月10日、インドネシア、フィリピン、チリでの津波予測システムを公開したと発表した。
公開したのは、インドネシア、フィリピン、チリ北部地域で発生する地震による津波を同研究所が開発した津波シミュレーション・可視化システムにより予測するシステム。マグニチュード(M)4.5以上の地震を対象にし、そうした地震によってどのような津波が起こり得るのかをリアルタイムで予測することができる。
このシステムは、地震の時刻、マグニチュード、メカニズム、地震の大きさとマグニチュードの経験的な関係・相似則などから海底変位を計算、津波(海水位)の初期値をリアルタイムで算出するというもの。
このような津波予測システムがこれら3国について開発されたのは、これが初めて。同研究所は、「これらの国の防災に大きく貢献することが期待される」という。