遺伝子組み換え「複合病害抵抗性イネ」の栽培実験で交雑なし
:農業生物資源研究所(2015年2月27日発表)

 (独)農業生物資源研究所は2月27日、昨年行った遺伝子組み換えイネ「複合病害抵抗性イネ」の栽培実験について、交雑は見つからなかったと発表した。

 このイネは、つくば市の(独)農業環境技術研究所の隔離圃場(ほじょう)を使って昨年5月30日と、8月29日、9月9日に種まきを行った。栽培は、隔離圃場の周囲に防鳥網を設置し、野鳥などによる食害や種子の外部への飛散を防ぐ措置をとった。また、隔離圃場周囲にはこの遺伝子組み換えイネと開花期が重複する指標作物であるイネ「モチミノリ」を植えたポットを置き、花粉飛散による交雑調査を行った。

 遺伝子組み換えイネは10月に刈取り、種子は密閉容器に入れ研究室で保管した。また、開花前のものは圃場内にすき込んだりした。指標作物としてポットで栽培したイネから収穫した種子1万2595粒を調査した結果、「交雑粒は認められなかった」という。

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