(独)土木研究所は2且24日、地球を周回する陸域観測技術衛星「だいち2号」を利用する新モニタリング手法の開発で国土交通省の国土技術政策総合研究所、(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協定を締結したと発表した。
土木研究所は、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム」の一環として平成26年度から「衛星SAR(合成開口レーダー)による地盤および構造物の変状を広域かつ早期に検知する変位モニタリング手法の開発」に取り組んでいる。
その研究開発は、平成26年5月24日にJAXAが打ち上げた「だいち2号」に搭載している合成開口レーダーの観測データを利用して広い範囲にあるダムのそれぞれの面的な変位をモニタリングする技術を開発するもの。開発期間は、平成26年度から同30年度まで5年間を予定している。ダムの維持管理などの研究開発を行っている土研、国総研と、「だいち2号」を運用しているJAXAの3機関が連携・協力することで研究の加速化を図ろうと協定を締結した。