(独)農業・食品産業技術総合研究機構は2月24日、生物系の研究開発を民間企業に委託する「革新的技術創造促進事業」の今年度の第3次募集の委託先を発表した。
この委託は、優れた生物系産業技術の事業化を促進するため同機構の生物系特定産業技術研究支援センターが実施している、いわゆる“成功払い”の研究開発委託事業。同センターが1研究課題当たり年間1億円以内の研究費を最長で3年の間委託先に出して研究開発を進め、開発が成功した場合はその支出した研究費の全額を支援を受けた委託先が同センターに返済し、不成功の場合は10%だけ返済するというもの。
今回の公募には、8件の応募があり、採択された研究課題名と委託先は、次の通り。
▽黒ウコンの安定生産システムの構築及び高齢化社会のQOL向上に向けた機能性食品等の開発:京扇産業(株)、▽バイオマス熱分解技術による畜産廃棄物等の再資源化・環境対策システムの開発:明和工業(株)、▽高鮮度国産エビ生産のための効率的無換水養殖技術の実証研究:日本水産(株)、▽バイオマス由来の乳酸を用いた新たなバイオマテリアルの開発:(株)ビーエムジー