貯水池汚泥の放射性セシウム調査法の開発で共同研究者募集
:農村工学研究所(2014年10月3日発表)

 (独)農業・食品産業技術総合研究機構の農村工学研究所は10月3日、貯水池汚泥の中の放射性セシウム汚染の現場調査手法の開発を同研究所と共同で行う共同研究者を募集すると発表した。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故により放射性セシウムに汚染されたダムやため池では、底の泥に高濃度の放射性セシウムが堆積している場合がある。濃度は不均一で、この汚染状態を精度よく把握するため、放射性セシウムの鉛直分布を簡易に短時間で計測する技術が求められている。 

 そこで、こうした貯水池の底の放射性セシウム濃度の分布を現地で簡易に計測できる手法を共同開発することにした。

 共同研究への参加条件は、▽福島県内の農業用貯水池の施設管理、水管理技術に精通しており、放射性セシウムで汚染された底泥調査の実績があること、あるいは、▽福島県内の地下構造、貯水池底質の物理、化学的性状についての専門的知識と調査技術をもち、シンチレータによる放射性物質の計測機器の設計・製作に精通し、機器開発の実績をもっていること―など。 

 共同研究の期間は、平成26年度~27年度。募集の締め切りは、11月4日。共同研究相手は、1~2団体を考えているという。問い合わせは、同研究所技術移転センター移転推進室(TEL029-838-8296)へ。

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