(独)産業技術総合研究所は10月2日、同研究所の関西センター(大阪・池田市)内にドイツの世界的研究機関、フラウンホーファー研究機構と共同研究ラボラトリーを設立すると発表した。
フラウンホーファー研究機構は、ドイツ全土に67の研究所を持ち、約23,000人の職員を擁する欧州最大の応用研究機関。
両研究機関は、2012年7月に包括研究協力覚書を締結しており、新設する日独共同研究ラボラトリーは略称を「FPC」といい、産総研の健康工学研究部門とフラウンホーファー研究機構の生産技術・オートメーション研究所の研究者が中心となって「ナノカーボン高分子アクチュエーター」をはじめとする新規デバイスの共同研究に取り組む。
共同研究は、FPCにフラウンホーファー研究機構からの研究者が常駐して行われ、産総研が開発した素材や素子と、同研究機構の優れた応用研究技術を組み合わせナノカーボン高分子アクチュエーターなどの早期実用化を目指す。また、産総研からも研究員がドイツに派遣され共同研究を行う。共同研究期間は3年間を計画。
共同研究には、国内の関連企業数社がアドバイザリーボードとして参画し助言を行う。