南極大陸の地図や写真をホームページで公開
:国土地理院

 国土交通省の国土地理院は3月17日、同院がこれまで行ってきた南極観測で蓄積した地図画像や衛星画像、基準点測量の測量結果などを「南極の地理空間情報データ」として3月18日から同院のホームページで公開すると発表した。
 「南極の地理空間情報データ」のURLは、http://antarctic.gsi.go.jp/index.html
 日本から「第1次南極地域観測隊」が派遣されたのは、1956年のこと。国土地理院は、その第1次から毎次の観測隊に職員を派遣して基準点測量、水準測量をはじめ各種の観測を行って南極大陸の位置情報や科学情報の整備にあたってきた。
 18日公開の「南極の地理空間情報データ」は、そうしたこれまでの観測データを誰でもダウンロードして閲覧できるようにしたもので、たとえば「地図画像」にアクセスすれば南極の地形や山などの名称を知ることができ、日本の観測隊の活動拠点の「昭和基地」の様子もわかる。
 「南極の地理空間情報データ」で閲覧できるのは、次の13の観測項目で、国土地理院は「南極への理解を深めてもらうとともに、地球環境変化の把握などの基礎資料として活用してもらいたい」といっている。
 ▽地図画像、▽基準点測量、▽水準測量、▽重力測量、▽地磁気測量、▽露岩域変動測量、▽空中写真画像、▽衛星画像図、▽GNSS(全地球測位システム)連続観測、▽正射写真、▽デジタル標高データ、▽地形図ベクトルデータ、▽図式描画済地形図ベクトルデータ。
 問い合わせは、国土地理院 企画部 国際課(TEL029-864-4514・6264)へ。

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