(独)農業・食品産業技術総合研究機構は3月21日、同機構の北海道農業研究センターが開発した小麦の新品種「ゆめちから」と、九州沖縄農業研究センターが開発した水稲の新品種「にこまる」、「きぬむすめ」が、それぞれ「平成25年度日本育種学会賞」を受賞したと発表した。
「ゆめちから」は、北海道での栽培に適した超強力小麦で、従来の国産小麦とブレンドするとパンや中華麺に適した高品質の小麦粉が得られるという特徴を持つ。このため、人気化し、栽培面積が急拡大、平成26年度で1万1,000ha(ヘクタール、1haは1万㎡)に達し、「ゆめちから」の名を冠したパンが販売されるまでになっている。
一方、「にこまる」と「きぬむすめ」は、いずれも西日本地域向けの水稲で、「コシヒカリ」と同等の食味を持ちながら5~10%多く収穫できるのが特徴。日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」で「特A」の評価をすでに受けており、栽培面積は平成25年度推定で「にこまる」が9,000ha、「きぬむすめ」は1万2,000haにまで拡大している。
No.2014-11
2014年3月17日~2014年3月23日