(独)農業・食品産業技術総合研究機構の中央農業総合研究センターは2月10日、転作田と呼ばれる生産調整水田を使って行う牛の放牧(水田放牧)に適した通年放牧体系を開発し、それをまとめた農家や普及指導者向けの「水田放牧の手引き」を作成したと発表した。
生産調整水田は、食用米以外の作物を作る水田のことで、その生産調整水田での牛の放牧には、牧草生産量の制約などから放牧期間が限られるという難題がある。
農研機構は、牧草と飼料イネなどの組み合わせによって水田での牛の一年を通しての通年放牧を営農レベルで行えるようにすることに成功し、今回そのポイントを要約した普及版の手引きを作成したもの。
同研究センターは、発表した「水田放牧の手引き」をウェブサイトに掲載するとともに、冊子体の申し込みをFAX(029-838-8414)で受け付けている。
問い合わせは、同研究センターの研究担当者(TEL029-838-8414)か、広報担当者(TEL029-838-8421)へ。
No.2014-6
2014年2月10日~2014年2月16日