(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業(株)は1月27日、種子島宇宙センター(鹿児島・種子島)から情報収集衛星「レーダー4号機」と実証衛星を搭載した「H-ⅡA」ロケット22号機を打ち上げ、ロケットは正常に飛行し、2つの衛星の分離を確認した、と発表した。
情報収集衛星は、北朝鮮の軍事施設などを監視することなどを任務とするもので、光学カメラで地上を撮影する光学衛星と、電波で夜間や悪天候でも監視できるレーダー衛星とがある。今回打ち上げたのはレーダー衛星。
今回のレーダー衛星の打ち上げで、既に運用している衛星と合わせてレーダー衛星2基、光学衛星3基となり、地球上の任意の地点を1日1回は観測できることになるという。
もう一つの実証衛星は、次世代の情報収集衛星の性能を実際の宇宙空間を使って試験するため打ち上げた。
「H-ⅡA」ロケットの打ち上げは、2001年の1号機打ち上げ以来今回で22回目。このうち2003年の6号機打ち上げで失敗した以降は成功を続け、今回で16回連続の成功となる。成功率は95.5%と、さらに信頼性を高めた。
No.2013-3
2013年1月21日~2013年1月27日