(独)防災科学技術研究所は9月20日まで、つくば市(茨城)の同研究所自然災害情報室で「1923年関東大震災企画展」を開催している。関東大震災が起きて今年で89年、この地震は、約10万人の死者・行方不明者がでるなど、大きな災害となった。企画展では同情報室が保有している貴重な震災資料が展示される。特に注目されるのが「日本電報」といわれる資料。日本電報通信社大連支局が大正12年9月2日から10日の間に受信した関東大震災の速報を、在大連の新聞社向けに配信したものと推測される文書。当時の情報伝達の速さをうかがい知ることのできる資料だ。企画展は、平日の午前10時~午後5時開催。入場無料。また、同時に、Webサイト(URL:http://dil.bosai.go.jp/disaster/1923kantoeq/denpo/index.html)でも資料の一部や関連情報を公開する。問い合わせは、同研究所自然災害情報室(TEL029-863-7635)へ。さらに、葛飾区(東京)の「葛飾区郷土と天文の博物館」でも10月7日~11月25日、「葛飾区制施行80周年記念特別展 東京低地災害史」が開かれ、ここでも日本電報など防災研が保有する資料10点があわせて展示される。午前9~午後5時、月曜日と第2・4火曜日が休館(ともに祝日の場合は開館、翌日休館)。大人100円、小・中学生50円。問い合わせは、同館(TEL03-3838-1101)へ。
No.2012-35
2012年8月27日~2012年9月2日