(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月31日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の星出彰彦宇宙飛行士が米国の女性宇宙飛行士サニータ・ウィリアムズさんとともにISSの外の宇宙空間に出て8時間17分にわたる船外活動を行ない、無事終了したと発表した。 星出さんの宇宙滞在は2度目だが、船外活動はこれが初めて。それに対し、パートナーとなったウィリアムズさんは、過去に4回船外活動を行なっており、今度が5回目。 宇宙飛行士のISSでの船外活動のこれまでの最長時間は、2001年に記録された8時間56分で、今回の8時間17分は歴代3位の長さ。 星出さんは、日本時間の8月30日午後9時16分、船外活動を開始。予備の電力切り替え装置(MBSU)の取り付け作業に取り掛かった。しかし、MBSUを固定するボルトを規定の回数締めることができなかったため、取り付けを途中で見送り、今後の船外活動に回すことにした。 また、ISSの多目的研究モジュール(MLM)の運用に備えた電源ケーブルの敷設作業も、MBSUの作業に時間を割いたため予定の電源ケーブル2本の敷設が行なえず、1本のみの敷設に終わった。 今回の星出さんでJAXAがこれまでに実施したISSでの船外活動の累計時間は、41時間5分となり、カナダの39時間48分を抜き、米国、ロシアに次いで3位となった。
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国際宇宙ステーションのロボットアームの先端に乗って電力切替装置を運ぶ星出宇宙飛行士(提供:宇宙航空研究開発機構/米航空宇宙局) |
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