(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月28日、「第10回航空機による学生無重力実験コンテスト」の審査結果を発表した。
航空機を放物線飛行させると機内に約20秒間無重力の状態が生じる。その無重力下で行う実験のテーマを大学生など学生から募集し、実際に航空機を使ってその無重力実験を行おうというもの。今回は、19テーマの応募があり、その中から5テーマが選ばれた。
JAXAは、12月までに選ばれた5テーマの提案者それぞれに実験装置の製作を行ってもらい、12月中に航空機実験を実施する予定という。
選ばれた5テーマと代表提案者は次の通り。
▽重力変化における右心機能の非侵襲測定(東洋大学・神山健太さん)
▽泡花の成長(お茶の水女子大学・増本優衣さん)
▽気泡表面における結晶核形成の“その場"観察(東北大学・五十嵐愛子さん)
▽静電力を用いた小惑星からのサンプリング技術(早稲田大学大学院・芦葉健太郎さん)
▽微小重力下における土壌粒子モデル間隙中の水分移動(明治大学・名倉理紗さん)
No.2012-35
2012年8月27日~2012年9月2日