(独)産業技術総合研究所は9月30日、米国ニューヨック州立大学のナノスケール理工学カレッジ(CNSE)とナノテクノロジー、エレクトロニクスなどの分野で協力を行う「包括的研究協力覚書(MOU)」に署名したと発表した。
　CNSEは、ニューヨーク州のオルバニー市にあるナノテク研究の拠点。米国のIBM社や日本の東芝、東京エレクトロンなどが参画する同拠点内の「アルバニー・ナノテック」と呼ばれるナノテク研究棟は、世界的研究拠点として知られる。
　一方、産総研も(独)物質・材料研究機構、筑波大学と共に「つくばイノベーションアリーナ(TIA)」と呼ぶ世界に誇れるナノテク研究拠点をつくば市(茨城)に形成することを目指している。
　産総研とCNSEは、これまでも国際ワークショップの共催や、人材交流、情報交換などを重ねてきたが、今回のMOUはその連携をさらに強め、ナノテクノロジー、エレクトロニクスの共同研究にまで進むことを目指している。
　具体的な協力・連携活動については、今後両者で協議し、つめることにしている。

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