エックス線新星を発見
:宇宙航空研究開発機構/理研

 (独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と(独)理化学研究所は9月29日、エックス線新星を「へびつかい座」で発見、これまでに知られていない新しい天体であることを確認したと発表した。
 高度約400kmで地球を周回する国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から観測したもので、研究チームは「MAXI J1659-152」と命名して世界に速報した。
 発見したのは、9月25日の午後7時過ぎ。「きぼう」の船外実験プラットフォームに設置した全天エックス線監視装置が自動的に伝えてきた。研究チームは、直ちに新天体出現の可能性を世界の天文関係者に速報すると共に、詳細な解析を進め銀河系内にある未知のエックス線新星であることを確認した。
 この新星では、初めガンマ線の放射強度が急速に増加するなどの現象が見られ、新種のエックス線新星である可能性が高いとして世界中の天文学者が競って観測に乗り出した。研究チームは、「ブラックホールとの連星系を構成している可能性が高い」と見ており、その解明を急いでいる。

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