ハウス内の高温抑制で農研機構が冊子公開

 (国)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、ハウス内の高温抑制で簡易細霧冷房システムを開発、利用法を解説した冊子「細霧ノズル循環扇を用いた中山間地域向け簡易細霧冷房システムの利用法」を公開した。開発したシステムは、細霧ノズルを循環扇の送風面に配置した冷房システム。時間、温室内の気温、湿球温度で噴霧のタイミングを決め、自動的に噴霧量を調整する。夏の晴天時に外気温より約6°高くなるハウス内をこのシステムでほぼ外気温なみに抑え、トマトの増収効果が確認された。このシステムの初期導入コストは10aあたり約70万円と、一般的な細霧冷房装置(10aあたり約100万円~150万円)と比べて安く導入ができるという。冊子はURL: http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/laboratory/warc/060112.htmlからダウンロードできる。