(国)国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は10月20日、同機構生産環境・畜産領域の伊ヶ崎健大研究員と飛田哲領域長が「第25回日経地球環境技術賞優秀賞」を受賞したと発表した。
この賞は、地球温暖化、オゾン層破壊、砂漠化、海洋汚染など地球環境問題に関する調査、研究、技術開発で優れた業績を挙げた人に贈られている。
今回の受賞は、総合地球環境学研究所、京都大学と共同で行った、砂漠化の原因の一つ「風食(風による土壌の浸食)」を防いで作物の収穫量を増やす「耕地内休閑システム」という新技術の開発が評価された。
この新技術は、手間や費用がほとんどかからず、ニジェール(西アフリカ)での実験では風食を7割押さえ、作物の収穫量が3〜8割増えることを農家の畑で実証しているという。