(公財)つくば科学万博記念財団は10月23日、同財団主催の「第17回全国ジュニア発明展~ぼくのアイデア わたしの工夫~」(文部科学省、茨城県、発明学会など後援)の入賞作品を発表した。今回から最優秀賞として文部科学大臣賞が贈られることになり、小学生・中学生各1人が受賞した。
この発明展は、アイデアを形にするプロセスを通して日本の将来を担う小中学生の創造性を高めようと毎年開催している。今年も「小学生部門」3224点、「中学生部門」5319点と昨年を上回る8543点のアイデアの応募があった。アイデア審査を通過して提出された198点の作品について発明作品審査が行われ、小中学生あわせて47点の作品が入賞作品に選ばれた。
「最優秀賞 文部科学大臣賞」は、小学生部門が東京都小平市立小平第四小学校5年の大井光さんの作品「階段登りづえ」に、中学生部門がインドネシア・ジャカルタ日本人学校1年の加藤咲良(かとう・さくら)さんの「Hatびっくり!便利帽子」に決まった。
作品は、11月23日まで、つくば市(茨城)の「つくばエキスポセンター」に展示される。その後、12月5日から平成28年1月11日まで木津川市(京都府)の「きっづ光科学館ふぉとん」で、また平成28年1月30日から同2月28日まで東京・板橋区常盤台の「板橋区立教育科学館」でそれぞれ展示される。

左が「階段登りづえ」。1本の脚が短くなっている3本脚の杖で、階段が登りやすくなる実用性が評価された。右が「Hatびっくり!便利帽子」で、帽子のつばが小さくたためる仕組みや、髪の毛を帽子から引き出せる工夫が評価された(提供:(公財)つくば科学万博記念財団)