「HAL」など11台の次世代型ロボットが羽田空港で運用開始
:CYBERDYNE(2015年9月29日発表)

 筑波大学システム情報工学研究科・山海嘉之教授が社長のCYBERDYNE(サイバーダイン)(株)(茨城・つくば市)は9月29日、同社が羽田空港(東京)に納入した3種類の次世代型ロボット11台が9月30日から国内線旅客ターミナルで運用に入ることになったと発表した。

 同社は、2004年に山海教授によって設立された次世代型ロボットの開発・製造・販売企業。同教授が開発したロボットスーツと呼ばれるサイボーグ型ロボット「HAL(ハル)」を製造・販売している。このロボットスーツは、人体に装着して装着者の皮膚からの微弱な生体電位信号をコンピューターで処理し、重いものを持ち上げるなどする際に装着者の動きを補助する。平成27年7月、羽田空港の国内線旅客ターミナルを管理運営する日本空港ビルデング(株)と同ターミナルへの次世代型ロボット導入に向けての基本合意書を結び、実証試験に入っていた。

 実証試験の結果をふまえ、次のステージの実際の運用に進むことになった。今回、国内線旅客ターミナルで運用に入るのは、①腰に装着されるタイプの「HAL」作業支援用3台②フロア内を自由に動く自立型の搬送ロボット3台③自動で清掃を行うクリーンロボット5台の計11台。①は物流関連作業や、物販店の商品の補充作業、リムジンバスの荷物の積み込み・積み下ろし作業、②は地下倉庫間の荷物の搬送作業、③は空港内の各所や店舗などの床の清掃作業にあたる。

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