(国)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月30日、国際宇宙ステーション(ISS)補給機「こうのとり」5号機がISSへの物資補給を終え日本時間の同日午前5時33分ころ、計画通り大気圏に再突入したと発表した。
高度約400km、秒速約7.7kmで地球を周回しているISSへの物資補給は、最難関の任務で、2014年10月に米国の「シグナス」、今年4月にロシアの「プログレス」、同6月に米国の「ドラゴン」とこの1年間に3機のISS補給機が立て続けで補給に失敗している。
そうした中で「こうのとり」5号機は、約5.5tの補給品、実験機器などを搭載して今年の8月19日に同機構種子島宇宙センター(鹿児島・南種子町)から「H‐ⅡB」ロケット5号機で打ち上げられ、8月25日に無事ISSへのドッキングに成功。以来、約35日間かけてISSへの搭載物資の移送と、不要物資、実験を終えた機器・装置などの「こうのとり」5号機への回収を行い、9月30日に約42日間にわたる全ミッションを終え大気圏に再突入し消滅した。
「こうのとり」によるISSへの補給成功は、これで連続5回となり、「日本の宇宙技術と信頼性の高さを改めて世界に示すことができた」と同機構はいっている。



