
飛行試験を行う航空機用電動推進システム機(提供:JAXA)
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月6日、開発中の航空機用電動推進システムを搭載した電動モーターグライダーの飛行試験を成功裏に終了したと発表した。
航空機の電動化は、燃費や整備費を大幅に低減できることから次世代技術の有力候補とされ、JAXAが開発しているのはバッテリーとモーターによる電動推進システム。
今回の飛行試験は、既存のレシプロエンジンをこの新モーターシステムに置き換えた1人乗りの電動モーターグライダーを使って航空自衛隊の岐阜基地で行われ、高度約600mまで上昇させ、17分間同基地の滑走路周辺を飛行した。
飛行中は、各種の測定が行われ、電動推進システムが所定の性能を発揮し、JAXA独自の電力回生機構により降下中にプロペラの回転力を使って発電を行う“エネルギー回収”にも成功したという。