(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)と気象庁は9月12日、JAXAが打ち上げた第一期水循環変動観測衛星「しずく」の観測データを、同日から気象庁の天気予報作成に利用していくことになったと発表した。
「しずく」は、JAXAが進める人工衛星を使って地球環境の変動を長期的に観測する「地球環境変動観測ミッション」の一環として、平成24年5月18日に打ち上げた衛星。大気や土壌中の水分、温度を計測できる高性能マイクロ波放射計「AMSR2」を搭載している。
JAXAと気象庁は、そのAMSR2のデータを有効利用する共同開発に取り組んでおり、気象庁はすでに今年の5月27日から、地球全体の海面温度を1日1回解析するのにAMSR2のデータを使っている。
今回の天気予報への利用は、それに続く第2弾で、天気予報の基礎資料作りに利用すると降水予測精度の向上が期待できることから、利用を始めた。
No.2013-36
2013年9月9日~2013年9月15日